全国各地で空前のインバウンド需要を得ている現在、外国人が最もシンボリックな日本料理形態と捉えているのが「お寿司」です。日本人にとってもこの「お寿司」とワインの相性を知り抜くことは、日本人ならではのアイデンティティーを高めるだけでなく、何よりも、よりお寿司の美味しさを高められ、更には国際親善にも貢献できる素晴らしいことだと考えています。今回は白ワイン2種、ロゼワイン1種、赤ワイン1種のセットとなります
1.イーデン・ヴァレー リースリング 2021 ロックフォード 白ワイン
爽快なスタイルのワインとしての相性を追求するための1本なのですが、ご存じ豪州における品質筆頭格のワイナリーだけに、その複雑性を存分に楽しめることでしょう。刈った芝や森林浴のようなフレッシュ感、そして砂糖漬けのレモンピールのようなヒントを持つこのワインには「イカ、タコ、ヒラメ等の淡泊な素材のお寿司」をお楽しみ下さい。
2.リオハ・ブランコ ヴィウラ 2022 アベル・メンドーサ 白ワイン
ワイントレードの世界的中心地となるロンドン市場において、消費者の購買モティヴェーションの第2位にランキングされている銘柄リオハ。そんな産地で「第1級格付」*に輝く超名門の白ワインとなります。このすりおろしたリンゴやシナモン様の香りに「真鯛の昆布締めや赤ムツ等、味わいに特に深みがある素材のお寿司」を楽しんで下さい。
*リオハワイン委員会 **ティム・アトキン リオハ・レポート
3.フォンドレッシュ ロゼ 2022 ドメーヌ・ド・フォンドレッシュ ロゼワイン
世界的でその消費がスカイロケットのように上昇しているロゼワイン・カテゴリー。ワイン伝統国のフランスにおける超高品質ロゼとして名高い銘柄が、この擦ったリンゴや柿、そして生姜のような香りのアクセントが自慢のこの1本になります。その繊細なタンニンの存在には是非「ブリやサーモン等、油脂分が高めの素材のお寿司」をお楽しみ下さい。
4.シンフォニー レッド 2023 の音ワインズ 赤ワイン
日本ワインの品質牽引者として絶大な人気を誇る98ワインズ。同ワイナリー当主の平山氏にして愛弟子と言わしめる長野県千曲市の生産者が、依田研一氏率いるこのワイナリーです。その購入も至難を極めるこのユニークなブレンドの、イチゴジャム、そしてスミレの花の香りには、「マグロ赤身のヅケやカツオ」が好相性を見せることでしょう。