冬も深まり、あったかほっこりの「煮込み料理」が美味しく感じられる季節ですね。「煮込む」という調理法は素材のテクスチャーを柔らかくすると同時に、しっかりとした味付けで料理に複雑性をもたらすことが出来ます。今回はとてもユニークなスタイルのワインも含めた白ワイン2種、赤ワイン2種のセットを企画しています。皆さまのご家庭での煮込み料理のレシピも増やして頂きながらも、これらの素晴らしいワインとの相性にも注目して頂きたいと思います。
1.モノポール・クラッシコ 2020 クネ 白ワイン
スペイン王室唯一の御用達生産者が、歴史的に継承した特殊な醸造法*で醸し出す大変ユニークなスタイルの白ワインです。すりおろした洋梨や青りんご、カモミールティー、そしてわずかなキャラメルのようなフレーヴァーには「シーフード・ポトフ」をお楽しみ下さい。
*同じスペインのアンダルシア地方の名物ワインであるシェリー酒(マンサニーリャ)で使用した、シェリー香が付与された樽を熟成に部分的に使用しています。
2.エステート シャルドネ 2020 ザ・ヒルト 白ワイン
全米で最も高額で取引されるワイン「スクリーミング・イーグル」のオーナーが、同国随一の冷涼産地で新規に開設した、ブルゴーニュ地方品種専門のワイナリーとなります。未だ序章に過ぎないシャルドネ種のワインですが、既に世界レヴェルの高品質さを見せ始まっています。「発酵白菜と豚肉の煮込み」が美味しく楽しめます。
3.万力ルージュ 2022 カーヴ・アン 赤ワイン
山梨県山梨市の銘醸畑として名高い「万力(まんりき)」の斜面からのフランス南西部の品種、タナ、プティ・ヴェルドが主体にブレンドされた非常に珍しい、そして生産量が少ないワインとなります。熟した苺やシナモン、ペッパーの風合いと中程度のきめの細やかなタンニンに「鶏レバーのプルーン煮込み」をお楽しみ下さい。
4.エル・コラロン 2022 ボデガス・ヒメネス・ランディ 赤ワイン
スペイン西部の山岳地帯となる「シエラ・デ・グレドス」は現在世界中のバイヤーが注目しているトレンド産地。そこのシンボルとなるガルナチャ種主体によるブルーベリー・ジャム、ドライフラワー、ゼラニウム、そしてナツメヤシのような風合いと、すっきり目の旨味あるタンニンには、「バスク風 牛肉とフレッシュ・パプリカの煮込み」が好相性を見せることでしょう。