世界市場でヴィーガンのムーヴメントが広がりを見せる中、日本には古くから、仏教の戒律を遵守し、肉や魚類を使用しない日本料理形態の一つとして「精進料理」が存在しています。身近なところではお盆のお供え物として有名な精進料理ですが、意外と日常の食卓でも楽しむことが可能です。今回は白ワイン2種、そして赤ワイン2種を合わせてゆきたいと思います。
1.万力ブラン 2023 カーヴ・アン 375ml 白ワイン
山梨県山梨市に風光明媚な斜面の畑を保持する小さなワイナリーの希少品。オーナー兼醸造家はかつて同県の名門「丸藤葡萄酒」で敏腕を奮った安蔵正子氏。伊予柑やレモンヴァ―ベナの香り、そしてほのかな甘みがありながらも高い酸味を見せるライトウエイトのこの白ワインには、「とうもろこしの白和え」をお楽しみ下さい。
2.セカトゥール シュナン・ブラン 2023 A.A.バーデンホースト 白ワイン
有機農法を採用する南アフリカのスーパースター生産者が、実に50-60年もの樹齢の古木から醸すこの白ワイン。カリンやセージの香りと非常に高い酸味、そしてスモーキーなフィニッシュが特徴的なこの白ワインには、「なますの稲荷」をお楽しみ下さい。
3.タスマニア ピノ・ノワール 2021 スターゲイザー 赤ワイン
世界でもワイン通垂涎の1本として知られる同ワイナリーの赤ワイン。その生産量も年間2,000本強程度で、世界市場で取り合い合戦が繰り広げられています。松の葉のようなスパイシーなハーブ香に、プラム、芍薬、そして土っぽいこの複雑性には「酢豚風テンペ」をお試し下さい。
4.キシスケヴィ サペラヴィ クヴェヴリ 2019 テリアニ・ヴァレー 赤ワイン
8000年の世界一長い歴史を有するジョージアの名門ワイナリーの実に滋味深い赤ワイン。このワインの品種となるサペラヴィは、特にポリフェノール含有が高く、しっかりとしたタンニンを感じながらも、砂糖漬けのプルーンやシナモン、そしてなめし皮のような香味の複雑性を存分に感じる1本です。「豆腐ハンバーグ 海苔の佃煮ソース」を是非お試し下さい!